2005年12月02日

昔の悪い趣味

 以下の文章を読んで、問いに答えなさい。

 メクラで片輪でツンボのルンペンの土人の気違いがチョンの土方のぎっちょの頓馬を屠殺

 これは何の主義主張もなく、ただ思いつく限りの使用禁止用語を並べ立てただけ――むぐぐ。

 舎弟「マズいっすよLGさん! こんなことこんなとこに書いたら」
 むぐむぐ(何がマズいんだ)
 舎弟「何言われるか分かんないっすよ。ヘタすりゃ捕まるかもしんない」

 上に書いた単語が法律によって使用が制限ないし禁止されているのならまだ民主的プロセスの過程において是正される可能性を有している(あれ、有してないんだっけか。習ったけど意味わかんねぇな)けれども、「なんだか分からないが揉め事になるのは面倒だから避けておこう」というのがいずれ定着して言葉の指す意味もわからなくなって、代わりの言葉はどんどん回りくどくなっていってついに代わりの機能すら果さなくなったとしたら、そのとき( @ )が体現する。でもそれ以上おぞましいことは、口に蓋をされることだ。否、口に綿を詰められることだ。

 でも俺は「闘う」気なんてさらさらねーよ。闘う相手も理由もねーし。
 舎弟「じゃあ何のつもりで」
 言ったじゃないか、何のつもりもねー。俺はただ言いたいことを言うだけだ。文句あるか。

 問1 「そんで今にみててみろ。今にデブとかガリとかチビとかノッポとか、ガリ勉とかスケコマシとか、そういうのも使えなくなるぞ。いやもうなってるかもしれない」という文章を挿入する場合、もっとも適切な個所を、挿入部の直前の5字と直後の5字を抜き出して答えなさい。(10点)

 問2 ( @ )に入る適切な語句を漢字2字で入れなさい。(10点)

 問3 この文章の題名を考えて答えなさい。(20点)

 問4 この文章に欠けている視点を適確に指摘し、反論しなさい。(60点)

 こんなふうに勝手な文章を書いては問題をつくる、というのは高校時代の趣味の一つでした。ちなみに問題をつくるのは好きでしたが解答をつくるのは面倒でした。解説を添えて解いた人間を納得させなくちゃならないから。
 この文章の内容は、客観的に読めば思想の統制を嫌うという一言で表せますが、その思想を問いに答えさせる形式で統制するという。これは「欠けている視点」ではなく「矛盾」で、「反論」ではなく「批判」です。

 明日、試験(答える方)です。
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