2006年02月11日

やる気あんのか

 私が本屋で働く理由は、(自分の興味に関わらず)より多くの情報が得られると考えたからです。実際思ったほど多くの有益な情報が得られるわけではありませんでしたが、考えてるほど何も得られていないわけでもありません。マガジンで連載中の人気漫画「KYO」の単行本に限定版が出ますが、ウチには入ってこないだろうとか。書き下ろしイラストが30点にものぼるそうなので、欲しい方は本屋よりもアニ○イトとかに行った方が手に入りますよ。
 といった具合です。

1.今日はスキを見て「ちゃお」(3月号)を読みきりの漫画を一つだけ読みました。「私だけの王子様」というタイトルも控えられました。
 顔がみな同じ、ハンサムな5つ子のうちの一人に恋した主人公が誰に恋したのかを探り当てていくうち、5人の顔だけでなく個性に気付くという、娯楽より教育が重要視された内容で、それはそれとして、作品としてみても(最後まで恋した相手が明らかにならない点など)、まあ目がデカすぎる以外特に不足は無いんですが・・・。

 「無感心」じゃねえ、「無関心」だ。(出てくるのは2箇所で、どちらも誤り)

 単なる誤植だと言ってしまえばそれまでですが、誰が読むのか。そのためにわざわざそんな話を描かせてんじゃないのか。お前らが作品に対して無関心なんじゃないのか。ちゃんと仕事しろよ少学館の編集部さんよ。

 どこか間違ってましたかね?

2.仕事終わってのち、文藝春秋(芥川賞受賞作)を立ち読みしました。まずは最初の5行。くだらない。頑張って斜め読み。何も来ない。めくってもめくっても、味がない。
 何かのオビで宮本輝の書評が紹介されていて、働いていた人にしか描けないものが随所に光ってるとか何とか。オビだからホメ言葉なんだろうなと思ってみましたが、落ちついて考えるとかなり苦し紛れで、取りたてて良いところもないけど、敢えて言えば、みたいな言葉を前に置くとしっくりくるような書評です。つまりそうだったんだと思います(さらに、その程度の言葉しかオビに載せられなかったということでもある)。
 見れば見るほど全く面白くないので、いったい何のつもりでこれを選んだのかと選者の書評を見てみると、全然説得的な書評が見当たらない。奥歯に物が挟まったような物言いだったり、憚りもなく付和雷同を公言したり。爺さんは一人好き勝手なこと書いてるし。
 「(該当作が)無いなら無いと、そう言えば良いじゃないか」
 「いやいやそういうわけにはいかないんでございまして、是非ともですね、この中からですね」
 実にくだらない。

 文章が上手いのは確かです(上手いというよりキレイと言った方が適確か)。賞を獲るほどかは分かりませんが、少なくとも私(素人)が描くよりは遥かに上手い。でもその素人に「だからなんだ」「それがどうした」と思わせてしまうのはどうなんでしょう。好み(価値観)の問題といえばそれまでですが、あまりに中身が無さすぎて、社割がきくにも関わらず買いませんでした。中身を読んでついに買わなかったのは今回が初めてです。

 まあ、何回かに一回はこういう作品ありますけどね。
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