一同 まばらな拍手
LG「さて、新郎新婦入場の前に、簡略ながら紹介させて頂きます。まず新郎、LG18の兄でございますが、幼少時代から弟を虐め倒すことが趣味でして、まあ、私の口から言うのもなんですから、こちらをお聞き頂きましょうか」
カセットテープを再生させる
兄「お前はまだわからんようやな」
LG 歯茎を震わせる音
兄「生きたくないんか。ほなしゃあないな」
LG 悲鳴
カセットテープを止める
LG「これは6歳の時、シャツにライターで火をつけられたときのものです」
一同 ざわめき始める
母親 「何を言い出すの」LGの袖を強く引っ張る
LG 服をはだける
LG「この肩の火傷は、その時のものでしてね。ええ、そののち兄は、学生時代を通じてクラスメートから親しまれ、アンケートで『お兄ちゃんにしたい人』で一位を取ったこともありました。あっはっはっ、現実はこんなもんですよ。このテープは120分にわたり、延々と私の悲鳴が録音されています。もちろん命がけでしたけれども。」
一同 騒然とする。新婦側一同から怒号が飛び交う。
新郎(LGの兄) LGがロックした入口のドアを蹴破って会場に飛び入る。
LG「皆様、お静まりください、お静まりください。この馬鹿げた宴会は、まもなく幕を閉じます」スーツのポケットから用意していた炸裂弾を取り出す。
新郎(LGの兄) 勢いあまってLGに掴みかかる
大爆発、炎上。
幕。
***
冗談はさておき(笑)、とうとう間にあいませんでした。あれからもうすぐ一年、いずれにしても私の負けです。