2006年12月13日

骨(前編・人の焼け方)

 A「まず、人体をご用意下さい」
 B「一体です」
 A「これに下味をつけていきます」
 B「塩200グラム、しょうゆ(濃口)1リットル、ごま油大さじ2杯です」
 A「まずは塩をもみ込んで、全体に馴染ませていきます」
 B「ごま油は香りですね」
 A「ではこれを焼きます」

 ……随分引っ張りましたが、これは「人の焼き方」です。読んでわかるとおり、別段のことはありません。

 先日、めったに使うことの無い、遠くの火葬場で焼いてもらったところ、見事な白骨があがりました。ドクロもそのまんまですが、もとあった位置にはなく、仰向けの首にちょんまげが触れるような位置関係で、ドクロがまっすぐこちらを見ています。斎場の係員が動かしたんでしょう。
 「こちらが、顔の骨ですね」 誰でも分かる。

 故人さんが骨太であることは確かですが、焼く温度によって残る骨の状態は大きく異なるということを体感しました。どのみち壷に入れる段階である程度砕くほかは無いんですが。

 それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに――私も葬儀屋です。同時に人間です。
 われやさき、ひとやさき、今日とも知れず、明日とも知れず。あなかしこ、あなかしこ。

 参考資料(外部リンク)
posted by LG18 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。