2007年01月22日

「顔近すぎ」ってよく言われます。

 この仕事(葬儀屋)を初めて間がないが、因果な商売だと思うことは少なくないし、周囲からもそう言われる。

 未だ掴みきれないものは、客との距離の取り方だ。親しい人間を亡くした人たちに自分がしてやれることは、何もない。と言って、金貰って遺体を処理するビジネスであることは紛れもない事実だが、それだけでは葬祭業を全うしたとは言えない。
 自分には何もしてやれないと分かっていながら、それでも相手のためにできる限りを尽くさねばならない。それは言うほど簡単なことではない。客によって望むものが異なることは他のサービス業と変わらないにしても、事態が事態であるから、取り返しがつかない(それがやりがいでもあるわけだが)。

 これはかつて、自分が(趣味で)していたことと同じだと気付いた。他人の力になりたい。しかし自分にその他人を救える力など、あるはずがない。結果、その人を傷つけたのみで終わってしまって、あとに虚無感だけが残った。
 あのときと今の仕事の相違点は、相手が割りきっていて、その明確な範囲内でのみ自分のサービスを求めるということと、自分の側にそれを処理するノウハウが確立していること。人付き合いもそうすればスムーズだし、むしろ自分もそれを肯定しているぐらいだが……

 気がつくと、同じことで悩んでいるらしい。因果というより、むしろ輪廻か。
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