2006年02月01日

捉え方の問題

 「三人で宿屋へ泊まりましてね」
 「いつの話」
 「解り易い様に簡単な数字で云いますけどね、払いが三十円だったのです。それでみんなが十円ずつ出して、つけに添えて帳場へ持って行かせたら」
 蕁麻疹を掻きながら聞いていた。
 「帳場でサアヴィスだと云うので五円まけてくれたのです。それを女中が三人の所へ持って来る途中で、その中を二円胡麻化しましてね、三円だけ返して来ました」
 「それで」
 「だからその三円を三人で分けたから、一人一円ずつ払い戻しがあったのです。十円出した所へ一円戻ってきたから、一人分の負担は九円です」
 「それがどうした」
 「九円ずつ三人出したから三九、二十七円に女中が二円棒先を切ったので〆て二十九円、一円足りないじゃありませんか」
 蕁麻疹を押さえた儘、考えて見たがよく解らない。

 「阿房列車」内田百間著(ちくま文庫)より抜粋
(解いていただくために書いた問題ではありませんので、適当に読み流して先へ進んでください。)

 吉井和哉の新曲、「BEAUTIFUL」を聴きました。
 私がつゆどんを初めてはや10ヶ月、未だに表現できないでいることを、41/3(よんかさんぶんのいち)分で表現されてしまいました。

 orz

 否、そうではない。私が20云年かけて表現できなかったことを、この人は30云年かけて表現しているのだ。まだ負けとは決まっていない(負けって何だ、負けって)。

 *念のため断っておきますが、歌詞についてではありません。ですので、ライナーを読んでも得られるものはありません。うたです。(41/3分とか30云年というのはそういう意味です)

  「BEAUTIFUL」は、一度(初めて)聴いた直後に再び聴いて、自分も(ボーカルをなぞりながら)歌えました。そういう経験は初めてのことです。

 「20 GO」以来のエンドレス・エンドレスなのでそれと比較すると、前回は開始30秒程度(記憶が判然としない)で衝撃をうけてそれきり昼が夜になって朝になってもトリップしたままで、朝方(当時)一人暮しの部屋から飛びそうになった(何の想いも衒いもなく、ただ飛びたいと思った、今のところ一度きりの経験)、いわば最初の一撃型でした(「CALL ME」も、最初の10秒、「トゥデ」でいってしもてエンドレスだった)が、今回はそうじゃなくて、タイトルのところでイってしまいました。歌声でしたね。ちゃんとっていうのかなんていうのか。

 名前でも何でも好きに変えてくれ。ジャムもバーンもスパークもラブラブショウも、私にとっては(結局のところは、)同じなようなもんだから、30云年はかかっていないんだ。
 いや、どうだろう?(笑。どうでもいい)

 これを読んで、それで聴いてくださる人がもしいるなら、救われます。
posted by LG18 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(1) | 愛の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラバありがとう。
自分の記事を書いてからあらためて読ませてもらうと・・・・・・確かにほぼ同じことを言ってますな(^^;)別にパクってないよ!(笑)

なんでもない午後の昼下がりに、なんでもない日常の切れ端を、なんでもないことのようにしっかりと感じ取れたら、それが何よりのBEAUTIFULだよね。
Posted by くまごろう at 2006年02月10日 23:19
 トラバ返しありがとう。

 あとはご本人の登場を待つばかりですな(笑)
Posted by LG18 at 2006年02月12日 12:06
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羨望<嫉妬・・・・?
Excerpt: 今になってようやく吉井和哉新曲聞いてます。 「BEAUTIFUL」 よすぎる。ありえないくらいよすぎる。 イエモンとロビンがうまく解け合った感じで、懐かしくて新しいです。 つかね、泣けます。..
Weblog: border DIARY
Tracked: 2006-02-10 23:31
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