2006年02月26日

もしも、今回の騒動を法的に解釈したら

 *注:法律用語や知識については丸カッコ( )内に入れて伏せてあります(つまり法律に興味がなくても問題なく読めるということをさりげなくアピールしてるわけです)。興味のある方は反転させてときどきふくみ笑いを浮かべてください。基本的にツッコミは受けつけません(笑)。
 ではどうぞ。

1.<今回の騒動・民事編>
 (株)ジミントーの常務取締役であるクロイツフェルト竹部氏が、自身の次男の銀行口座を通じて違法に会社資金を着服していた、と株主長田が訴えた、とします。

 これを実際の騒動に沿って結論づけた場合、株主長田が証拠不十分により敗訴したわけですが、それによってクロイツフェルト(以下略)氏の無実が証明されたことにはならない。株主(代表訴訟とか)の例はひとまずおいといて、土地の所有権を巡る争いなんかが分かり易いです。すなわち、実際にはCの所有である土地について、Bが何の権利もなくそこへ居座っていたとします。そこへ無関係のAが現れて、Bに対して「俺の土地だからどけ」という(所有権に基づく土地明渡請求)訴えを起こせば敗訴(請求棄却か却下)しますが、(請求棄却の場合)判示内容は「本件土地はAの所有ではない」というものであって、この判決をもってこの土地がBのものであるということにはならない。そんなことは当たり前なんですが、実際の騒動を見ていると、あたかも次に書く刑事編のように進んでいる気がしてなりません。

2.<今回の騒動・刑事編>
 被告人、竹部BSEは、選挙に協力する見返りとして賄賂を受け取ったとして、収賄罪に問われたが、功にあせった検察官長田の思わぬ取りこぼしにより、証拠不充分で無罪となった。

 結論を事例に組みこみましたが、骨組みは民事と変わりません。要するに「クロとは言いきれない」。これが刑事の場合、疑わしきは被告人の利益に、という原則により、クロと言いきれない場合は全てシロ、よって無罪、となるわけです。先に書いた土地の(所有権帰属の)問題とは決定的に違う展開を見せます。
 民事:クロとは言いきれない、でそのまま。
 刑事:クロとは言いきれない→シロである(無罪)。

***

 国会の質疑応答は司法権の及ぶところでなく、当然ながら民事事件でも刑事事件でもありません。だからどちらでもない展開を見せるのは当たり前のことです。そんなことは分かってます。
 ただ、確たる証拠もなしに他人の違法行為があったことを主張した人間が道義的に責任を追うのは当然として、違法行為があったとの指摘を受けた側も自ら率先して潔白であることの証拠を見せるべきだと思います(たとえば、カネの受け渡しはあったが次男と私とは全く関係ない、もちろん選挙とも無関係だというものでも、それについて確たる証拠があるならそれで構わない。)。そうでなければ、自ら被告人であるとの前提を受け入れていると考えざるをえない。
 もちろん、根も葉もない主張にいちいち潔白を証明するのは骨が折れるし、その価値もないのは当然です。しかしそれを判断するのは指摘された人間ではなく、その取り巻きでもなく、国民です。だったら国民とは誰か、世論調査でもするのかというのは議論のすり替えで、ただ「証拠はあるのか」「みろ、無いじゃないか」だけでは納得できないのはごく自然なことでしょう。

 最後は論理的でないぶっちゃけトークになりますが、BSEのときもそうでしたが、あの人モロに顔に出ちゃうんですよね。今回も、株主だか検察官だかミンシュトーだか知れない、ナガタさんだかオサダさんだかの主張よりも、それに対応するあんたの顔を見て私は確信しましたよ。
 ああ、あんたはクロだって。
 文句があるならシロであることを見せればいい。真っ白(漂白剤)ってのは地球環境に優しくないというなら、せめてシロであるように見せてみればいい。
posted by LG18 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 法律のはなし・受験記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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