「旧年中は、大変お世話になりました……」旧年中? 去年だったか?
――自分がいつ勉強していたのか覚えていない。
そんなときこそこの「つゆどん」、勤務先からでも一発検索! ……見ても思い出せない。いやしかし、結構長い期間続いていることに感心しました。
――そんなことに感心している場合じゃない。去年8月に就職、6月に公務員試験、その前は、その前は……
どうやらこの男、2005年(一昨年)は司法試験とロースクールと、裁事の試験を同時に受けているらしい。受験生なんだからそのくらいは当然だといえばそうかもしれないが、良い年して進路も決まらないで(*注:試験合格までは、というのもあるが、自分はじめ多くの受験生は複数の進路を併願している。しかもロースクールは入学してからが本番なのだ)勉強し続けるなんて、並みの精神力ではとてももたない。当時の実体験としての記憶はすでに風化しているが、さぞかし大変だったと思う。自分は(今から思えば)趣味で法律を勉強していたに過ぎないから、より痛ましい。
すっかり葬儀屋のブログに成り代わってしまったが、もしまだこれを読んでいる受験生がいたとしたら、まずは心から労いたいと思う。私には(受験生としての記憶はなくても)受験生の気持ちがわかる。そして一言付け加えるなら、もし「ダンコたる決意」ってのがなかったら、諦めて良いと思う。負けを認めることが潔いわけではないが、悪いことでもない。
今の私には勉強をする気はあるけれども、切迫感がない。次の試験に受からなくても、今のままでメシを食うには困らないから、時間が十分にある。
――なぜ頭を使わなくなったのか、なぜブログを書かなくなったのか、少しだけ分かった。
気が楽なのは生き易いけど、戦うには向かない。
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