2005年08月08日

読書感想文「シガテラ」

 「金色のガッシュ!!」と「金色のガッシュベル!!」はやっぱり別物だったぞ。原作は同じだが作画者が違う。本屋の店員の言うことを信用しろよ友人。ちなみに今公開中の映画のタイトルは「ガッシュベル!!」ですが、絵を見る限りでは「ガッシュ!!」(よく知られている方)のようでした。よぅわからん。
 どうでも良いよと言わないで。平身低頭LG18です。実際ホントどうでも良いけど

 友人の強い薦めで「シガテラ」を読みました。最終巻は一昨日(だったと思う)出たばかりなのでネタバレNGの方は途中スルーして、最後の段落だけ読んでください。今日書きたいのは実はそれだけです。

 実はこの作者の漫画を読むのは今日が始めてでした。友人にも指摘された通りたぶん「稲中」世代でした。でも私は卓球部だったので、(読んでないからわからないけど)当時世間に敷衍していた卓球の陰気なイメージ(無論それは歪んでいる)によりかかったギャグ漫画なんてさらさらごめんだとことさらに拒否していました。今でも中学時代は卓球部だったと言うと、人によっては「稲中やろ(?←「?」をつけるべきなのか私には判断できない)」などと言いますが、「んなわけないやろ」と言いながらどういう意味か分かってません(判断不能)。読むのはまだしばらく先のことになりそうです。

 んで、「シガテラ」。最初絵を見たとき、「幕張」に似てるなと思ったんですが、多分こっちが元祖でしょうね。画面の作り方は思ったより上手かったですが、絵そのもの(特に女は、腰が妙だったり顔と体のバランスが悪かったり、なにより男に比べて圧倒的に描き分けができてない)はギャグ漫画作家の域を越えないですね。
 しかし、作品はシリアスです。随所に散りばめられているギャグも、創作レベルでストーリーの一部を構成していて、創作に取り組むスタイルが手塚治に近いと感じました。何よりこれがデビュー作だといわれても何の違和感も感じない程の青さが熱を感じさせます。以前も書きましたが、このような創作のための創作者は創作者としてリスペクトします。

 私は内容には価値を持たない人間なのでコメントは控えます。描き方として、主人公はじめ作中の男のような思考回路は基本的に理解できないです。一例を挙げておくと、こんな感じです。「童貞」などそもそも存在しない(自分の利き手でとっくに喪失してるだろが)という意味です。でも高校男子は一般に多かれ少なかれ思い当たるフシがあるのでしょうから、やはり私は筋金入りの変人なのでしょう。それはさておき、この妙なリアル感は評価できます。高校生にこれほどのリアル感を持たせるというのは、作者は(偏執気味の)変人なのではないかということを個人の感想として述べておきます。
 ラストは素人並みに下手なように思いました。とりあえず終われば良い(あとは自分で面白いように再構築すれば良い)ので基本的には価値はおかないです。ただ、女が南雲でないことには妥協を感じました。

 キャラクターについて、男では唯一谷脇が好きです。こいつとなら友人になれそうです。今ならね(笑)女は全体的に妙なリアル感が評価できますが、絵自体のそれと併せて考えて、あまり触れていないと思われます。この点については友人も同意見でした。

 この漫画を含めて最近の漫画は良くも悪くも漫画でない漫画が多いです。今回の作品は漫画と小説とのハーフぐらいでしょうか。最近では「バガボンド」を読みましたが、こちらはほぼ小説ですね。「ブラックジャックによろしく」などに至ってはもはやエンターテインメントすら放棄しているようにも思われます。それはそれでどうかとも思うんですが。
 とりあえず言えることは、近年、文章で書かれている小説は漫画形式の作品より二歩三歩遅れをとっています。(ごく一部の作品を除いて)どだい面白くない。漫画家の方が小説家よりも求められる要素が数倍も多いのだから、単に小説家の方が能力が劣っているだけだと思います。友人は才能のある奴からそっちへ行くんじゃないかといってました。
 余計なこともたくさん、長々と書きましたが、熱が伝染ったという感覚です。私はプロのエンターテイナーではないうえに即興なので――言い訳はいかん。もっと面白い記事を書かないと。
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